1.分岐鎖アミノ酸って何？

アミノ酸は20種類がありますが、その中で特に筋肉を作っているアミノ酸、それが分岐鎖アミノ酸です。これらは、三つのアミノ酸が（ロイシン・バリン・イソロイシン）が鎖のようにからみあっている事から、分岐鎖アミノ酸となずけられました。分岐鎖アミノ酸は､口からしか摂取できない必須アミノ酸です。

筋肉中の筋繊維には、ミオシンとアクチンというたんぱく質が重なり合って出来でいますが、実はこれの主成分が分岐鎖アミノ酸なのです。つまり分岐鎖アミノ酸が筋肉中にたくさん入っていれば、運動によって切れた筋繊維の修復がはやくなり、筋肉痛や怪我の予防ができるわけです。さらに、分岐鎖アミノ酸は糖質や脂質のように筋肉中でエネルギー源としても使われる為、運動前や運動中に摂取すると持久力や瞬発力を高めます。

2.期待できる効果　　　

筋肉には骨格筋（体の外側の筋肉）と内臓筋（心筋・血管などの内臓の筋肉）がありますが、分岐鎖アミノ酸はそのすべての筋肉に作用します。例えば、筋萎縮・筋肉疲労・筋肉痛・脳の疲労・筋肉のケイレン・肉離れなどには欠かせない必須アミノ酸です。

3.摂取方法　　　　　　

◆運動１時間前に5～10粒・運動後30分以内に5～10粒を摂取
◆運動強度の高い方はお風呂に入った後に4～5粒を摂取
◆競技中は筋肉が疲れる前に摂取することで、後半のスタミナやスピードを持続します。

4.副作用は大丈夫？　　

分岐鎖アミノ酸は、摂取しすぎても副作用はありません。運動で消費した分岐鎖アミノ酸を素早く摂取することが大切です。とくに、歳を取ると筋肉量が少なくなり、分岐鎖アミノ酸は蓄積し難くなります。年を取ると長く運動できなくなるのはそのせいでもあります。